石川県内で書店などを展開する「うつのみや」(金沢市)は2021年に同店で人気だった書籍の中から、地元住民が最も面白かったと支持する本を選ぶコンテスト「うつのみや大賞2022」を始めた。
文芸、文庫の2部門に5作品ずつがノミネートされた。応募締め切りは5月29日で、店頭とウェブから投票を受け付けている。6月14日に結果発表の予定。ノミネート作品は以下の通り。
【文芸部門】
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【文庫部門】
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居住地域で異なる「物語の受け止め方」
こうした取り組みは地味だが意義深いと思う。
「このミステリーがすごい」「本屋大賞」などの有名なコンテストはあるが、本来、物語というのは読む人の境遇により受け止め方が異なる。
例えば「雪」という単語や雪景色の描写に対し、太平洋側の人は「風情」「美しさ」といったプラスの感情ばかり抱くかも知れないが、北陸など豪雪地帯の人は「面倒」「恐怖」といったマイナスの感情が少なからず混じる。沖縄の人と北海道の人では「春」「日差し」へのイメージも異なるだろう。
そうなれば、魅力的だと感じる作品が地域ごとに違っても不思議ではない。そのため、うつのみや大賞には開催の意味があると思う。
もっとも、筆者は読書が趣味なのに、読むのは主にビジネスや自己啓発に関する本ばかり。だから、こうして一覧を見ると、知らない作品ばかりだ。久々に小説を読んでみようか。
投票は以下のうつのみやホームページより。