東京商工リサーチがまとめたレポートによると、2021年1年間に休廃業・解散した全国の「喫茶店」は前年比26.5%増の100件で、過去最多となった。
※「廃業」は赤字が膨らんで「倒産」する場合とは別で、あくまで自主的に事業をやめること。
喫茶店は中長期的に大手チェーン店や低価格が売りのコンビニコーヒーとの競争があり、輸入コーヒー豆の高騰も痛手となっているらしい。
加えて短期的にはコロナ禍で生活様式が変化したことで、商談や時間つぶし、勉強などの利用が減った。この間に在宅勤務も定着し、外部環境が大きく変化した。新型コロナは次々と変異株が現れ、終息の時期は見通しにくい。そんな中、飲食業界と同じく、債務超過になる前に廃業を決断する例が増えたとみられる。
倒産は61件
一方で21年の「倒産」は前年比8.9%減の61件だった。コロナ関連の補償金ゼロ・ゼロ融資が資金繰りを支援した。
休廃業・解散と倒産の合計は161件。こちらも調査を始めた2000年以来で最も多かった。