富山市問屋町1丁目に本社を置いてきた「堀江硝子」は2022年4月1日、世界最大級のガラスメーカー、AGC(東京)の100%子会社の100%子会社(つまり100%の孫会社)になり、社名を「AGC北陸硝子建材」に変更した。
旧堀江硝子は1950(昭和25)年1月の設立。法人、個人向けにガラスの販売を手掛け、金沢市北町に金沢支店を置いている。従業員は70人で、取引先はAGC、YKK AP、各ゼネコンなど。近年の北陸では金沢市の国立工芸館のガラス施工・納品を行った実績がある。
AGCは1907(明治40)年創業で、従業員数は7,223人。2021年12月期の連結売上高は1兆6,973億円、純利益は1,238億円。板ガラスや建築用加工ガラス、建材の製造販売を手掛ける100%子会社に、AGC硝子建材(東京)という会社があり、旧堀江硝子は、このAGC硝子建材の100%子会社となった。
AGC硝子建材のホームページを見ると、ビル建材事業部は野々市市に北陸ビル支店があるものの、全国各地に支店や営業所を持つ住宅建材事業部は北陸三県に拠点がない。
そういう意味で、これまで空白地だった北陸での住宅部門をカバー、強化するため、旧堀江硝子との結びつきを強めたとみられる。