津田駒工業(金沢市)が2022年4月13日に発表した2022年11月期第1四半期(1Q、21年12月~22年2月)の連結決算は、売上総利益(粗利益)がマイナスに落ち込んだ。
売上高は48億9,900万円で、それを生み出すための仕入費用や製造部門の人件費を含む「売上原価」は49億4,300万円。つまり、粗利益は4,400万円のマイナス(損失)。
筆者は過去9年間、それなりに北陸の上場企業の決算資料を見てきたつもり。だが、年間の売り上げが数百億円ある企業で粗利益がマイナスというのは、あまり見覚えがない。同社が希望退職を実行するのも頷ける…。
工作機械事業は堅調だが、繊維機械事業では半導体不足の影響で部品の納入が遅延して生産が低水準になり、売り上げ計上が遅れて計画を下回ったようだ。ちなみに2月末の受注残高は21年11月末から40億円余り増えて128億円となっている。
1Qの営業損失は12億8,300万円に拡大し、純損失は前年同期並みの11億8,300万円だった。売上高355億円、営業損失、純損失とも11億円を見込む業績予想は変更しなかった。
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