イオン御経塚ショッピングセンター跡地(野々市市御経塚2丁目)の開発で、土地の所有者で「スーパーセンター ムサシ」を展開するアークランズ(新潟県三条市)は15日、施設内に設けるスーパーマーケットは自社運営ではなくテナントとして外部業者を入れる方向性を示した。
(広報担当者の方、丁寧で精いっぱいの返答をありがとうございました!)
アークランズは新潟県内のホームセンタームサシ4店に併設する形でスーパー「ムサシ食品館」を展開している。
このことから自社運営のスーパーを置くことも考えられたが、広報担当者は「スーパーを構想中なのは事実で、基本的には外部の業者にお願いする」と話した。
「北陸にビバホーム」妄想は叶わず
同社は2020年、LIXILグループの一員で、自社よりも店舗数が多かったホームセンター「ビバホーム」を展開していたLIXILビバ(当時)を買収して「小が大を飲み込んだ」と話題になった。
ビバホームは関東地方を中心に出店しており、北陸に店がない。ムサシは野々市市内の別の場所や金沢市内にもあるため、イオン御経塚跡地でヤマダホールディングス(群馬県高崎市)とともに複合商業施設を設けるに当たり、筆者はビバホームを持ってくる展開を予想していた。
「どんな建物になるかはともかく、ムサシとヤマダという組み合わせは確定です」
残念ながら外れたようだ。ムサシ出店の背景について、広報担当者は「その土地ごとに知名度の高い方を出店するという考え」と説明していた。
開業は23年。具体的な施設概要は開業の1、2カ月前に公表する見通しらしい。
今秋に東京・八王子で類似施設が開業
それでは、イオン御経塚跡地はどんな開発になるのか。
参考になるのが今年(2022年)秋に東京・八王子で開業する「ビバモール八王子多摩美大前」だ。イオン御経塚跡地と同じく、アークランドとヤマダがコラボして2023年までに設ける6施設の1つで、まだ公式情報がなくインターネット上で集められる情報で恐縮だが、約7万㎡の敷地に、3階建て、延べ床面積3万8,000㎡の建物を造る。
そこには大型ホームセンター「ビバモール」、ヤマダ電機の大型店、スーパー「ヤオコー」、楽天モバイル、歯科クリニックなどが入る方向だそうだ。
ヤオコーは埼玉県川越市に本社を置き、関東で約180店を展開している。
この点とビバホームよりムサシを選んだ理由から察すると、イオン御経塚跡地のスーパーは、地場スーパーの中から誘致が進みそうだ。比較的近い場所に店舗があるのは、アルビス、どんたく、平和堂系のフレンドマートあたり。それらがもう1店増やすのか、他の会社か。
ちなみに、14日の【続報②】でも紹介した通り、かなり大きな面積をレストラン関係に充てるプランもあるとみられる。開発予定地が面する国道8号は既に飲食店が充実している大通りだけに、テナント選びは難しそうだが、一消費者としては非常に楽しみだ。
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