三井住友海上火災保険(東京)は金沢駅金沢港口(西口)の所有地に、新たなビルを建てる方針を固めた。建設地は単身赴任者向けという変わった形態で営業していた賃貸マンション「リージェントハウス金沢」を解体した跡地となる。
2022年4月26日付の建設工業新聞が報じた。
場所は金沢市西念1丁目の通称50m道路沿い。金沢駅側から石川県庁側へ進んだ右側で、金沢駅側から進むと、既存オフィスビル「コンフィデンス金沢」、新しいオフィスビル「金沢けやき大通りビル」に続く区画となる。
もともとは食事付きで単身赴任者向けの賃貸マンション「リージェントハウス金沢」が営業していた場所。筆者は馴染みがないが、当時は8万円前後の賃料に食事料金や光熱費を別途集めるビジネスモデルだったようだ。
2015年3月から、同じ50m道路沿いに本社を構える賃貸仲介業のクラスコ(金沢市)が所有していた。そして、18年12月に三井住友海上に売却していた。
建設工業新聞によると、新たなビルは5階建てで、延べ床面積が約3,000㎡、10月の着工見込みらしい。
あっぱれ 建設工業新聞
現地では13日辺りからリージェントハウス内に残る備品の搬出作業が始まっていた。
物件が18年に三井住友海上へ渡ってから動向を気にしてきた筆者としては、いよいよ解体が始まると期待し、ここ13日以降は毎日のように様子を観察しに赴いた。しかし、建設工業新聞に先んじることはできなかった。
思えば新聞社時代、北陸新幹線開業後のホテル開発ラッシュでも、建設工業新聞には何度も先に記事を出された苦い記憶がある。どこの新聞社が先に書くかなんて、そもそも新聞を読まない人が多い時代に自己満足以外の何ものでもないが、当時は最終的に勝率を五分五分ぐらいまで高めたと自負していた。
ところが、筆者が2年間、金沢を離れて生活しているうちに自身の勘が鈍ったのか、最近はほとんど勝ち目がない。当面、建設工業新聞にだけは勝てそうにないなあ、何とかしないと…と情けない思いでいる。