ビジネスホテル「ルートイン」などを展開するルートインジャパン(東京)は、黒部市宇奈月温泉で取得した旧宇奈月国際ホテルを改装した「グランヴィリオホテル宇奈月温泉」を2022年8月にオープンさせる方針を固めた。
ホテルは2021年3月に立山黒部貫光(富山市)から、ルートインの手に渡った。
ルートインは当初、客室数を64室から100室に増やして同年7月に開業する予定だった。ところが、いったんは22年3月に延期。現在は8月オープンに向けて準備が進んでいるもようだ。
インターネット上では新たなスタッフを募集しており、コロナ禍の宿泊需要低迷との見合いやスタッフ集めで計画が遅れたのだろうか。
旧宇奈月国際ホテルは1987年9月の竣工で、当時の総工費は38億円だったらしい。
10階建てで、延べ床面積は約1万㎡となっている。旧所有者の立山黒部貫光は山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」の運営が主な事業で、コロナ禍によって経営に大きな打撃を受けたことから同ホテルを手放していた。