2022年4月28日に決算を発表した、北陸に本社を置く上場企業は以下の8社。
■2022年3月期 アルビス、三谷産業、今村証券、高松機械工業、北國フィナンシャルホールディングス(順不同)
■第1四半期 日華化学
■中間期 前田工繊
■第3四半期 Genky DrugStores
このうち北國FHDは別の記事で紹介した。ここではアルビス、三谷産業を取り上げる。28日は北陸関連銘柄としてJR西日本、コマツも通期決算を公表しているので、興味がある方は勝手に調べてください。
アルビスは新店効果で増収見通し
アルビス(射水市)は28日、23年3月期の連結業績予想に関し、売上高が過去最高の947億7,900億円に達するとする見通しを示した。22年3月期にオープンした新店が通年で寄与するほか、期中にオープンを予定する新店の売り上げ加算も見込むため。
営業収益 | 営業利益 | 純利益 | |
22年3月期実績 | 92,068( – ) | 2,451(36.4) | 2,105(40.8) |
23年3月期予想 | 94,779(2.9) | 2,585(5.4) | 2,159(2.6) |
22年3月期は増益だった。人件費や原材料費、電気料金の上昇という逆風の中、期中に初進出した七尾市、名古屋市の新店による売り上げ増などが利益を下支えした。さらに、前期と比べて助成金収入が大きく減った一方、販売促進費を大幅に抑えたほか、前期に計上していた店舗や遊休資産の減損損失6億円超が消えた影響も増益方向に寄与した。
今後は利益率の高いPB(プライベートブランド)商品の販売強化、22年2月に高岡市内で始めた来店受け取り型のインターネットスーパーを本格展開させるらしい。
三谷産業、コロナ対策費の減少で大幅な営業増益予想
三谷産業(金沢市)は28日、23年3月期の連結売上高予想を、過去最高の870億円と開示した。6事業のうち、エネルギー関連事業以外の5事業で増収を見込んでいる。
22年3月期にかさんだベトナムでの一時的なコロナ対策費用もなくなるとみており、23年3月期の営業利益は前期比75%増という高い伸びを見通している。
売上高 | 営業利益 | 純利益 | |
22年3月期実績 | 84,427(4.8) | 1,140(▲55.6) | 1,424(▲37.0) |
23年3月期予想 | 87,000(3.0) | 2,000(75.4) | 1,600(12.3) |
22年3月期はベトナムで21年7~10月に移動制限やロックダウンなどの規制が強化され、生産活動に影響が出るとともに、一過性の費用が多く発生した。情報システム関連事業以外の5事業は増収だったが、空調設備工事関連事業以外の5事業で減益だった。