金沢市香林坊1丁目の旧「ホテルトラスティ金沢香林坊」を改装してオープンする「KOKO HOTEL Premier(ココホテルプレミア)金沢香林坊」は、2022年6月23日ごろの開業を目指していることが分かった。
ホテルは全207室で、今年(2022年)3月にホテルトラスティが閉館した。今回はリニューアルに伴い、1階に「カフェ&ラウンジAOI」を入れる。
建物自体は2013年に完成した。筆者はホテルトラスティ時代に館内へ入ったことがあるが、内部は築10年近くを経てなおキレイだった。外装も特に古びた感じがないし、改装と言っても最低限のレベルで大丈夫そうだ。
KOKO HOTELはポラリス・ホールディングス(東京)のブランドで、札幌、東京、大阪などに施設がある。
同社は今回、ほぼ同じタイミングで、金沢、東京、名古屋、大阪、神戸、熊本の6都市で、もともと「ホテルトラスティ」として営業してきた施設の運営業務を受託することになっている。
アゴーラ→アマネク、ユニゾイン→チサン…
コロナ禍でオーナーやオペレーターが交代
KOKO HOTELの開業と同時期に当たる6月26日、金沢市片町2丁目の「アゴーラ金沢」(12階建て、200室)が閉館する。19年11月の開業から2年半という短期間での閉館で、7月からはアマネク(東京)が運営業務を引き継ぐ。ホテル名も変更になる見通し。
金沢市内では15年の北陸新幹線開業後から20年ごろまで、ホテルの建設ラッシュとなった。右肩上がりに増える観光客、特にインバウンド(訪日外国人旅行者)の利用増を見込んでいたのだが、コロナ禍で宿泊需要が減退し、当初の目論見が大きく狂った。
そのため、最近は比較的新しい施設のオーナー(所有者)やオペレーター(運営会社)が交代する例が増えている。
ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ(東京)は21年10月、金沢駅前に「チサン バジェット 金沢駅前」(12階建て、392室)をオープンさせた。
ここは、もともとユニゾホールディングス(東京)が低価格路線の「ユニゾインエクスプレス金沢駅前」として19年4月にオープンさせたホテルで、わずか1年半後の20年10月に営業を終了していた。
このほか、金沢市片町1丁目にあった「スマイルホテル金沢」は21年5月に「ホテルマイステイズ金沢片町」にリブランドして開業している。