日本政策投資銀行北陸支店がまとめた北陸の設備投資計画調査の結果によると、2021年度(今年度)は電力会社を除く全産業が前年度比14・5%増の2636億円となり、3年ぶりに前年度を上回る見込みとなった。
増加は製造業、非製造業とも3年ぶり。製造業は自動車向け工場投資が一巡する輸送用機械が大きく減る一方、世界的に不足している半導体関連投資を含む電気機械、自動車向け部品の投資がある金属製品などが増加する。前年度比で18・7%増となる。
非製造業は3・1%増で、環境関連施設の新設やホテルの改装を含むサービス、建設などが増加する見込み。
石川は42%増
県別では富山県が5・1%減で2年連続の減少。石川県は42・4%増で3年ぶり増加。福井県も22・0%増となる。このうち、富山県は通信・情報や不動産、運輸が大きく減少する。石川県は電気機械や半導体が増える。不動産、サービスは前年度比で数倍という大きな伸びになる。
調査は北陸の民間企業(資本金1位億円以上のみ)に対して2021年6月に実施し、232社が回答した。