北陸信越運輸局は2022年5月16日、高岡市内を中心に路面電車を運行する、万葉線(同市)に対し、運転に関わる従業員がきちんと規定通りに検査を受ける態勢を整えるよう改善を指示した。
同運輸局の発表によると、同運輸局に万葉線の運輸部長が軌道運転規則に定められた検査を受けていない旨の情報提供があり、4月15日に保安監査を行った。
通常、指令業務などを担う運輸部長は万葉線の内規に基づき、定期的に「作業素質検査」を受ける必要がある。それにもかかわらず、保安監査では、運輸部長が内規にある期間内に検査を受けていないことが分かった。
同運輸局は監査の結果を受け、管理者に対して検査の重要性を再認識させるとともに、検査を確実に行う仕組みづくりや管理の徹底を指示した。指示に従わず、再び違反行為があれば、事業の改善を命じることがあるという。