中外製薬が日医工と沢井製薬を控訴 / 骨粗鬆症治療剤の特許権侵害で知的財産高等裁判所に

中外製薬が日医工と沢井製薬を控訴 / 骨粗鬆症治療剤の特許権侵害で知的財産高等裁判所に

2022年6月9日

中外製薬(東京)は2022年6月9日、日医工(富山市)と沢井製薬(大阪市)を、特許権侵害で知的財産高等裁判所に控訴した。中外製薬は日医工、沢井製薬が骨粗鬆症(こつそしょうしょう)治療剤「エディロールカプセルル0.5μg/0.75μg」(一般名・エルデカルシトール)の後発薬を製造する過程で、中外製薬の特許の一部を侵害したと主張している。

訴訟は1審が東京地裁であった。中外製薬は日医工と沢井製薬が生産したエディロールカプセルの後発薬は、中外製薬が保有する用途特許を侵害しているとして、後発薬の生産差し止めや廃棄を求めた。

しかし、東京地裁は2022年5月27日に中外製薬の請求を棄却した。

中外製薬は対応を検討していたが、やはり判決内容が不服だとして、今回の控訴に踏み切った。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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