金沢市北安江3丁目で建設中の分譲マンション「プラウドシティ金沢」に、約2億円の高級住戸が整備されることが分かった。金沢市内で2億円クラスの住戸が供給されるのは、2021年に竣工した「シエリア金沢広坂」(広坂1丁目)以来とみられる。
※「プラウドシティ金沢」に関する過去記事は以下のリンクから
プラウドシティ金沢の建設地は金沢駅西にあり、2020年10月末まで結婚式場「マリエールオークパイン金沢」があった場所。
全体の計画は地上15階建てのA棟~C棟を建設し、1976年以降に金沢市内で供給された分譲マンションとして最多の287戸を整備する。引き渡しは2024年1月になる予定。 売主は野村不動産、フージャース・コーポレーション、JR西日本不動産開発の3社だ。
2022年6月18日に始まる第1期登録申し込み受け付けは、このうち80戸が対象で、販売価格は3,398万円~1億9,598万円(税込み)となっている。
最高価格の物件は諸費用を含めると約2置く円となる。この部屋はマンションの最上階にあり、間取りが4LDK。専有面積は167.7㎡(約50坪)になるという。
確かに、マンションで50坪というのは、かなり大きい。
同じ第1期では他の4LDKの住戸が94.48㎡(約29坪)で6,658万円で販売されるところを見ると、最高価格の住戸は単に大きいだけでなく、相当グレードの高い設備が多く付くものと思われる。
ちなみに、第1期の最多価格帯は5,500万円台。金沢市内で立派な一戸建て住宅が持てる値段だが、2億円と比べれば安く見えるのが恐ろしい…。
3年に1度現れる「2億ション」
昔、1億円クラスのマンションを指す「億ション」という言葉があったが、金沢市内では近年、金沢駅前を中心に、香林坊地区などでも分譲マンションの開発が進み、2億円クラスの物件が立て続けに出ている。
金沢駅西にそびえたつハイアット系ツインタワーの一角を占める分譲マンション「ザ・レジデンス金沢」では、1億9,980万円の住戸が2018年に販売され、話題に上った。
この住戸は確か販売期間に複数の申し込みがあり、抽選になったはず。当時、筆者は記事を書きながら「世の中には金持ちがいるなあ」と感心した。
ところが、続いて2021年には書店「うつのみや」の柿木畠本店跡地に「シエリア金沢広坂」が開発され、最も高い住戸は石川県内で過去最高額の2億1,880万円で販売された。
こうして見るみると、金沢のマンション市場では、3年に1戸ほどのペースで「2億ション」とでも呼ぶべき高級物件が売られるようだ。
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