金沢の客室数、初めて1万4,000室超え/コロナ禍も膨らむキャパシティー/連載㊤

金沢の客室数、初めて1万4,000室超え/コロナ禍も膨らむキャパシティー/連載㊤

2022年6月23日

金沢市内で営業しているホテルと旅館、簡易宿所の合計客室数が、初めて1万4,000室を突破したことが分かった。北陸新幹線開業前後から力強い増加基調を継続しており、この新型コロナウイルス禍にあっても増やし続けている。

金沢市衛生指導課によると、旅館業法に基づいてホテル、旅館、簡易宿所として営業許可を受けている施設の客室数は、2022年5月末で437施設の1万4,146室となっている。2021年度末(22年3月末)時点では1万3,982室だったため、その後の2カ月間で164室が増えたことになる。

2022年4、5月に許可を受けた施設として、まずは竪町通りの「OMO5金沢片町 by 星野リゾート」(101室)を挙げたい。

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個人的に2022年前半の当サイト最大のスクープの1つは、この「星野リゾート進出」「ブランドはOMO5」の独自ニュースを立て続けに書いたことだと思う(その反動か、メディア向け内覧会への参加は「あいにく満席です」「開業したら ご利用ください」と断られたが……)。

さらに、近江町市場近くの下堤町では、長期滞在向けホテル「VACATION RENT金沢」も許可を受けた。

2022年度は袋町、尾張町のホテル2軒で約350室ほどが加わる。小さな規模のホテルを合計しても、さすがに1万5,000室には届かないだろうが、それに近い水準にまで増加しそうだ。

※ちなみに、いわゆる民泊施設は根拠となる法律が異なるため、ここで言う「宿泊施設」には含まれていない。民泊施設も含むと、客室数はもっと多くなる。

5年前の1.7倍という高水準に

筆者の手元にあるのは2022年5月末に営業中の市内宿泊施設の一覧で…

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国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、地元新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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