ホームセンター「ムサシ」を経営するアークランズ(新潟県三条市)がイオン御経塚ショッピングセンター跡地(野々市市御経塚2丁目)に開発する複合施設が、2023年5月に完成することが分かった。早ければ、今から1年後の2023年夏にはオープンするとみられる。
筆者が入手した計画によると、イオン御経塚SC跡地の真ん中の区画に、2階建てで屋上が駐車場となる物品販売複合施設を造る。
施設内の店舗に関しては、大きなところでムサシと家電量販店ヤマダホールディングス(群馬県高崎市)の店舗、テナントとしてスーパーが入るという方向性だけが公表されていた。
今回新たに確定したのは、これら店舗が基本的に1つの建物内にできるということ。そして、2022年4月の一部報道では3階建てで延べ床面積が6万㎡超の規模になるとあったが、結局は2階建てになる方向らしいということだ。
こうした計画について、アークランドの広報担当者は「現段階では何も言えない」と話した。
建物は「L字」、御経塚交差点側に駐車場
当社が手に入れた資料によると、もともとイオン御経塚SC本体があった長方形のメイン区画のうち、国道8号「御経塚」交差点がある南西側は、新たな計画では駐車場になる。そして、残る場所には上から見てL字の建物ができるようだ(※以下の図面は右手が北方向なので、ご注意を)。
アークランドは現状、オープン時期は「2023年」と幅を持たせ、具体的な施設概要は開業1、2カ月前に公表すると説明している。筆者が取材時に「2023年」と聞いて「2023年のうちに(=年後半)」というイメージで受け取った。
コロナ禍での工事遅延も有り得ると考えていただけに、予想外に完成時期が早いことに驚いている。
あのイオン御経塚が再び!?
新たな建物の建設工事は2022年7月7日に着工し、基礎工事を始める。同年11月から2023年1月まで鉄骨工事があるというから、年明けには新たな建物の規模感が分かることだろう。
試しに、イオン御経塚SC時代の航空写真を見てみる。
回転させた影響で文字が読みにくくて恐縮だが、図面と航空写真を見比べる限り、建築面積(≒1階当たりの面積)は新旧建物で同じぐらいになりそうだ。
旧建物は1、2階が店舗で、3階と4階相当の屋上が駐車場だった。そのため、建物の高さは新旧で多少違うだろうが、イメージとしては、まさにイオン御経塚SCクラスの建物が御経塚交差点に出現するような感じになりそう。
振り返ると、旧建物は国道8号を走っていてかなり存在感があった。解体後は随分と空が広くなって寂しかったが、同程度の規模の商業施設が再び御経塚交差点にできると考えたら、がぜん楽しみになってきた。
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