新型コロナ禍で増える空きテナント、久々のイオンモールかほく訪問で実感

新型コロナ禍で増える空きテナント、久々のイオンモールかほく訪問で実感

2021年8月24日
イオンモールかほく。「イベントスペース」の区画が多かった…

週末、数カ月ぶりに、かほく市のイオンモールかほくへ買い物に行き、コロナ禍での空きテナントの多さに愕然としてしまった。

1階を歩くと、3店に1店ぐらいの間隔で空いた区画に出くわす。本来なら店名、ブランド名が掲げられている場所には「EVENT SPACE(イベントスペース)」という表示がされていた。

テナントに元気がないからなのか「まん延防止等重点措置」の適用区域になっているからなのか、客足は随分と少ない。行ったのが土日で、しかも後で知ったのだが24時間テレビの最中だったにもかかわらず、だ。

イオンモール白山の開業も影響か

今年7月にイオンモール白山(白山市)ができた影響も出始めているのかもしれない。

「カミングスーン」は本当に「すぐ」なのだろうか

さすがに(北から)かほく市、白山市、小松市と、2市町おきにイオンモールがあると、自社競合(カニバリゼーション)を起こしている面はあるだろう。

もちろん、イオンモールが考えも無しに出店するはずはない。平時であればそれぞれの施設が十二分に利益をとれるのだろうが、コロナ禍で市場が縮小している中では厳しいと見える。

商圏人口や施設自体の古さで言えば、石川県内の3モールで最も不利なのが「かほく」。新小松と比べて空きテナントが多いのも頷ける。

富山県内ではイオンモール高岡よりイオンモールとなみの方が新しいが、高岡は1年前に増床している。規模やテナントのラインアップ的に高岡の方が魅力的で、必然的に、となみはかほくと類似の状況になっている。これら施設が満床になるのは、いつになるでしょうか。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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