小松ウオール工業(小松市)の2022年4~6月期(第1四半期)の単体決算は増収だったが、原材料価格の高騰の影響を受けて各損益が赤字に転落した。
売上高は前年同期比3.8%増の73億5,300万円、営業損失は6,000万円、経常損失は4,300万円、純損失は4,800万円だった。
特徴的だったのはタイトルにある通り、金額、前年同期と比べた増加率とも「受注残高 > 受注高 > 売上高」の構図になっていること。
売 上 高 73億円 3.8%増
受 注 高 98億円 9.3%増
受注残高 166億円 17.1%増
コロナ禍からの経済活動の正常化に伴って受注が堅調な中、輸入制限から部材供給に制約があり、同社が納入する先の現場で前工程が遅れているため、受注残高が積み上がっているようだ。
他メーカーの事例で言うと、コロナの拡大局面では「とりあえず注文はしておきたいんだけど、今すぐ納入されても困るから少し待って」という受注の形がよく見られたらしい。今回の小松ウオールの決算を見ても、数字上はそれに近い雰囲気を感じる。