丸井織物(石川県中能登町)が東証スタンダード上場の倉庫精練(金沢市)へのTOBを公表してから最初の売買日となった2022年8月9日、同社株式は丸井織物が提示したTOB価格を上回る値段で取引された。
※初報は以下のリンクから
丸井織物が8月8日の大引け後に示したTOB価格は430円で、同日終値に対して15%ほどのプレミアムをつけていた。しかし、同日の当サイトの記事でも紹介した通り、この価格設定は少しケチすぎると言うか、少数株主への配慮が足りない印象があった。
そのため、市場参加者はTOB価格の引き上げを見込む(期待する)結果、TOB価格を超えて取引される結果となった。9日の倉庫精練株は最安値がTOB価格と同じ430円、最高値が8日終値と比べて80円(21.62%)高いストップ高水準の450円まで買われ、450円で取引を終えた。
TOB価格より市場価格の方が高いなら、市場で普通に売却した方が得をする。このままだと、おそらくTOB価格を引き上げざるを得ないだろう。
時間外取引でさらに株価上昇
9日午後8時時点の時間外取引では、さらに460円近辺まで値上がりして売り買いされている。