北日本紡績の2022年4~6月期(第1四半期)決算、売り上げ1.5倍でも赤字が拡大 / 原材料費の高騰が影響か

北日本紡績の2022年4~6月期(第1四半期)決算、売り上げ1.5倍でも赤字が拡大 / 原材料費の高騰が影響か

2022年8月15日

北日本紡績(白山市)が2022年8月15日に公表した22年4~6月期(第1四半期)の連結決算は、売り上げが前年同期の1.5倍に伸びたにもかかわらず、営業、経常、最終赤字は拡大した。

売上高営業損益純損益
2022年4~6月期実績254(165)▲48(▲23)▲27(▲19)
単位は百万円。▲はマイナス。カッコ内は前年同期(21年4~6月期実績)

売上高は前年同期比53.2%増で、紡績事業が微増、テキスタイル事業がほぼ2倍に伸びて全体を押し上げた。

粗利益率は12% → 6% に悪化

売り上げが大きく増えた一方、原材料の仕入価格高騰などを受け、売上原価がかさんで利益を圧迫した。粗利益率は前年同期の12.9%から6.4%に大きく悪化した。

写真はイメージです

大幅に増収となったテキスタイル事業でも営業利益は200万円でギリギリ黒字。売り上げが微増の紡績事業は営業利益が97%減となった。

ヘルスケア事業は赤字が拡大した。

現時点では各損益の黒字化を見込む2023年3月期(通期)の業績予想を変更しない。現状の予想は売上高が13億円、営業利益が400万円、純利益が1,400万円と見込んでいる。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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