オープン7周年の三井アウトレットパーク北陸小矢部、2022年8月も複数の店舗が入れ替え

オープン7周年の三井アウトレットパーク北陸小矢部、2022年8月も複数の店舗が入れ替え

2022年7月にオープン7周年を迎えた三井アウトレットパーク北陸小矢部(小矢部市)。長期的な「アパレル不況」を加速させる新型コロナウイルス禍で、郊外の商業施設にしては善戦しているという印象を筆者は持っているが、それでもテナントの撤退は続く。8月も幾つかの店が入れ替わるので、簡単に紹介する。

筆者は2015年のアウトレット開業時、地方紙で富山県経済を担当していた。

アウトレットのオープン日はイオンモールとなみ(砺波市)のオープン日とわずか2 日違いだったため、当時は富山市の拠点から毎日のように1時間かけて富山県西部へ取材に通っていた(ただ、上司に「ETCカードを作ってほしい」と言っても、なぜか一蹴された)。

だから、当時の館内は今もそれなりに覚えている。2022年8月15日、数カ月ぶりにアウトレットに行った感想は「施設がキレイ」に加えて「だいぶテナントの顔ぶれが変わった」だった。

バッグ「russet」が閉店

8月28日には、2階のバッグの「russet PAPILLONNER by Pal collection」が閉店する。

場所は「ザ・ノース・フェイス」「アディダス」の向かい辺り。筆者はこれまで縁のないショップだったが、施設オープン当初から同じ場所にあったように記憶している。

肌感覚では、施設オープン時から8年目に入り、現在も同じ区画で営業している店は、既に半分を切ってしまったかもしれない。

もっとも、それは後ろ向きな意味ばかりでなく、買い物客として真新しさを感じるきっかけにもなる。ただ、後から入ったショップの中には「白い壁のまま床に什器を並べ、入り口に店名を表示しただけ」という、省コストで出店しようという姿勢があまりに露骨な店もあり、ちょっと気分が萎えるのは筆者だけだろうか。

「瞬足」もなくなる

さて、これに先立つ8月24日には、シューズの「瞬足 Achilles OUTLET」(2階)が閉店する。

筆者が8月15日に訪れると、完全閉店セールと称し、子ども向けのシューズが1,000円とか1,500円とかで販売していた。

アウトレットは今のメイン客層がどの辺りなのか知らないが、土日の館内を見る限り、小さな子どもを連れたファミリーが一定以上いる。

しかし、子連れで来店すると、子ども向けの店は2階の一角(PUMAの辺り)にアパレル関連の3店ほどが固められている他は、LEGOとシルバニアファミリーが少し離れてある程度で、やや物足りない。

個人的には子ども向けの店を増やしてほしいし、店の場所は1カ所に固めてほしい。

7月末にはレディースファッションの「INÉD」(2階)も閉店した。

シューティングゲーム店が営業開始

一方、筆者としては初耳の業態が8月13日に営業を始めていた。

赤外線銃を使ったシューティングゲームフィールド「REAL FPS ARENAで、どうやら「プレイヤー同士でチームを組んで対戦し、専用赤外線を使って力を合わせて相手チームを倒すバトルゲーム」らしい。

いわゆる「サバイバルゲーム」の簡易版みたいな位置づけか。基本は6歳以上に推奨し、5歳以下の子どもは大人の付き添いが求められるらしい。

料金は1セッション1人1,200円(土日祝・夏冬休暇期間は1,400円)。見たところ、小さな区画2つ分ぐらいを使った大掛かりな店だ。

Twitterで検索してみると、先行してオープンした他県の店はかなり繁盛しているようだ。

https://twitter.com/RealFpsArena/status/1558758210152300544

北陸の地で根付くのか。外野として楽しみではある。

以上、アウトレットの簡単なレポートを終える。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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