東証スタンダード上場の歯愛メディカル(Ciメディカル、白山市)は2022年9月5日、歯科技工所2社を買収する。いずれとも現状で資本関係はなく取引関係にある会社で、歯愛メディカルは両社の子会社化により歯科技工分野の深耕を図る。
発表資料によると、買収先はTDS(神奈川県横浜市)とサクラ歯研(大阪府堺市)の2社となる。
TDSは2016年設立の若い会社で、2022年5月期の売上高は5億4,000万円、純利益は3,300万円。発行済み株式を全て保有する同社社長から51%分を買い取って子会社とする。
サクラ歯研は1992年設立で、2022年5月期の売上高は5億4,200万円、純利益は3,900万円。同社の社長、取締役が株式を50%ずつ持っているが、今回、歯愛メディカルが全て買い取って100%子会社化する。
歯愛メディカルは2000年設立で、2021年12月期の連結売上高は412億500万円、純利益は28億2,000万円。従業員数は723人(21年12月末時点)で、全国の歯科医院など7万軒と取引がある。
同社の歯科技工分野の取り組みとしては、2012年7月に歯科医院・歯科技工士向けのCAD/CAMセンター「3Dデザインラボ」を開設し、歯科技工の中間加工受託事業を始めている。