クスリのアオキホールディングス(HD)傘下の事業会社クスリのアオキ(白山市)は2022年12月1日、三崎ストアー(金沢市)のスーパーマーケット事業を譲り受ける。三崎ストアーの既存の店舗をドラッグストア、調剤薬局の機能を付した店へ改装を進める。
クスリのアオキHDが10月3日の取締役会で決定し、同日、事業譲渡契約を締結した。
債務超過の会社自体は引き継がず
発表によると、三崎ストアーは資本金が1,000万円で、現在、金沢市内にスーパー3店を展開している。2022年7月期の売上高は16億5,000万円、経常損益は4,500万円の赤字だった。
今回の発表で引っ掛かるのは「スーパー事業の譲受」という言葉。2020年にはナルックスを会社ごと引き継いだ(=買収した)のに対し、今回は事業の譲受にとどまっている。なぜだろう。
発表資料によると、三崎ストアーの総資産は22年7月時点で8億9,200万円。これに対し、純資産はマイナス2億700万円で債務超過の状況だという。つまり計算上は負債が11億円近くあるわけだ。
「スーパー事業」にどんな資産や負債項目があり、それをいくらで譲受するかは非公開らしいが、この負債全てを引き継がないで済むように、今回は会社ごと買うのではなく事業買収という形をとったのではないか、と筆者は推測している。
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