【決算トピックス】北日本紡績は下方修正、中間期の赤字拡大/タカギセイコーは中間期が最終赤字に

北日本紡績は2022年11月11日、22年9月中間期の業績予想を下方修正し、赤字幅が従来予想より拡大するとの見通しを示した。

ヘルスケア事業で既存製品の販売が不調なほか、リサイクル事業で生産設備に不具合が起き、減収方向に作用したらしい。

マスクの生産設備2,953万円が無価値に

ヘルス事業は2021年3月期に新規事業として始めた。北日本紡績の公表資料によると、製造する純国産マスクは品質面、JIS 規格適合品であることが評価され、継続的に受注があったらしいが、市場ニーズが下がって販売数量が減少傾向にあり、生産数量も減っているという。

そこで、生産に使うクリーンルーム、マスク製造機械、包装機などの有形固定資産は投資額の回収可能性が乏しいと判断したため、帳簿価格 2,953万円をゼロにし、2,953万円を減損処理して中間決算に含めた。

その結果、修正後の中間期の予想値は売上高を5億5,100万円(前年同期は3億4,200万円)、営業損失を8,100万円(同4,600万円の損失)、純損失を8,900万円(同4,600万円の損失)とした。

原価増で粗利益率が悪化

タカギセイコーが2022年11月11日に発表した22年9月中間期決算は増収だったが、売上原価がかさんで利益率が悪化し、最終赤字となった。

売上高は前年同期比11.5%増の243億8,700万円、営業利益は41.9%減の7億2,400万円、純損失は8,900万円となった。

粗利益率は前年同期が17.1%だったのに対し、今回が13.5%に低下した。国内は売り上げが9%減る中で営業損益は9,000万円の黒字から3億4,500万円の赤字になった。

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