富山県発祥の鶏卵大手で「森のたまご」などのブランドを持つイセ食品(東京)に経営危機説が出ている。創業家でグループ中興の祖である伊勢彦信会長兼社長が交代し、商社出身の新社長が就いたという。
「FACTA online」2021年10月号が報じた。
記事によると、伊勢氏によるワンマン経営が続く中、数年前には伊勢氏の所得隠しも発覚し、銀行団との間に深い溝ができた。
法人登記を見てみると、伊勢氏は6月30日に代表取締役を退いたばかりか、取締役も含めて辞任してしまっている。
コロナ禍では鶏卵の相場が下落した。記事によると、イセ食品はグループの借り入れが多く、総額で400億円ともいわれる借入金の返済が難しくなっていたらしい。
伊勢氏の後任に就いたのが田中保成氏。
田中氏本人が記したとみられるプロフィールによると、1958年に大阪で生まれ、慶應義塾大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社した。伊藤忠を退社してイセ食品に移り、社長に就いたとのことだ。
異名は「エッグキング」
イセ食品のホームページによると、創業は1912年、設立は1971年で、従業員数は2020年1月時点で760人となっている。国内外に多数の拠点を持っており、それらグループ会社の従業員数を含む数字かどうかは分からない。
齢90代の伊勢氏はグループの事業規模を飛躍的に拡大させて「エッグキング」との異名をとっている。確かフランスで勲章か何かを授与されていたはず。
 
一方、数年前には国税局から所得隠しを指摘されたことも。美術品の収集家で、その価値は100億円以上とも言われる。記事によると、この美術品の売却が進んでいるという。外野からすると、そこまで熱心に集めたものを手放さなければならないような惨状なのか、と訝しんでしまう。
いずれにせよ、鶏卵は身近な商品であり、生活に欠かすことのできないもの。この騒動の真偽や行く末が気になるところだ。
 
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