※2022年11月17日朝、ほくほくフィナンシャルグループから類似の発表があったので、記事中の赤字部分を加筆、見出しも修正しました。
北國銀行の持ち株会社、北國フィナンシャルホールディングス(金沢市)は2022年11月16日、ADR手続き中で投資ファンド傘下で経営再建を目指す方針を示した日医工(富山市)に対して有する67億6,500万円の債権の取り立てで、不能または遅延状態が発生するおそれがあると開示した。
富山銀行(高岡市)も同様に、計49億2,700万円の債権が取り立て不能か遅延になる可能性があると発表した。
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両社の発表は11月16日に開かれた日医工の第2回債権者会議で、日医工側があらためて事業再生計画案を提示したことを受け、その計画案に同意する場合は保有債権を放棄する可能性があることを示唆している。
富山銀は債権が自行の純資産の15%相当に
北國銀行は貸出金債権が67億6,500万円ある。2022年3月末の連結純資産に対する比率は2.5%で、必要な引き当てを行うが、業績や配当の予想に修正はないという。
富山銀行は貸出金債権が49億1,000万円、リース債権が1,700万円ある。連結純資産に対する比率は計15.4%となる。既に引き当て済みのため、業績予想は変更しない。
北陸銀陣営は純資産の3%
北陸銀行を傘下に持つ、ほくほくフィナンシャルグループ(富山市)は2022年11月17日朝、子会社の北陸銀行と北銀リースが日医工に対して193億円、22年3月末の連結純資産に対する比率で3.1%相当の債権があると発表した。
既に引き当てを実施しており、業績予想は変更しない。
日医工の第3回債権者会議は12月下旬以降の開催を予定している。