日医工の再建案が正式承認、上場廃止や投資ファンド傘下入りが決定/富山市で臨時株主総会

日医工の再建案が正式承認、上場廃止や投資ファンド傘下入りが決定/富山市で臨時株主総会

経営再建中の日医工(富山市)の臨時株主総会は2023年2月17日午前、富山市の「TAMURA BUILDING」で開かれ、独立系投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)の傘下に入り、上場を廃止するとともに、創業家の田村友一社長らが退任するなどの10議案を承認した。

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【まとめ】長期化する日医工の不適切製造の余波/株価は下落、債務超過、上場廃止へ

ジェネリック医薬品(後発薬)で国内大手の日医工(富山市)が不適切な方法で製品を作…
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日医工を子会社化するのは合同会社ジェイ・エス・ディー(JSD)で、独立系投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)側が80%、日医工と提携している医薬品卸のメディパルホールディングス(東京)が20%を匿名組合出資する企業となる。

第三者割当増資でJSDに1億2,669万2,460株を割り当て、200億円を調達する。そして上場廃止した後に、発行済み株式を1株に併合してJSDの完全子会社となる。

ノバルティスグループの一部門で、ジェネリック医薬品とバイオシミラーを手掛ける会社「サンド」の社長を務めた岩本紳吾氏らを取締役に新任した。午後の取締役会で岩本氏の社長就任が正式に決まる見通し。

上場廃止は3月か4月

上場廃止や株式併合のスケジュールは第三者割当増資の実施時期によって流動的で、早ければ3月29日上場廃止、同31日株式併合となる。遅ければ4月20日の上場廃止、22日の株式併合となる。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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