日医工、上場廃止は2023年3月29日に/1980年の名証上場から40年余、非上場企業として経営再建へ

日医工、上場廃止は2023年3月29日に/1980年の名証上場から40年余、非上場企業として経営再建へ

経営再建中のジェネリック医薬品メーカー、日医工(富山市)は2023年3月8日、同29日に上場を廃止することになったと発表した。40年余の上場企業としての歴史に、間もなく終止符が打たれる。

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【まとめ】長期化する日医工の不適切製造の余波/株価は下落、債務超過、上場廃止へ

ジェネリック医薬品(後発薬)で国内大手の日医工(富山市)が不適切な方法で製品を作…
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発表によると、スポンサーに決まった独立系投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)が管理・運営する合同会社ジェイ・エス・ディー(JSD)が2023年3月8日、第三者割当による新株式発行に関する200億円を払い込んだため、これからのスケジュールが確定した。

今後は3月28日に最終売買日を迎え、同29日に上場を廃止、同31日に発行済み株式総数を1株に集約する株式併合が実施される。

新株式の割り当てに伴い、日医工の取引金融機関が557億円超の債務免除に踏み切ることが決まった。これに伴い、日医工は2023年1~3月期の決算に、債務免除益として557億円超を計上する。この債務免除益は今回の557億円超を含む985億円にまで拡大する可能性がある。

日医工ホームページによると、日医工は1980年7月に名古屋証券取引所へ上場した。その後、大阪証券取引所や東京証券取引所にも上場した。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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