私的整理を申請したジェネリック医薬品(後発薬)大手の日医工(富山市)の株価が、2022年5月16日午前の取引で、前営業日の終値から一時62.45%(326円)安の196円まで大暴落した。
日医工の株価は11日の終値が772円で、翌12日の読売新聞朝刊で私的整理を検討していることが報じられると、12日は制限値幅の下限いっぱいまで下げ、前日終値比19.43%(150円)安の622円となった。
翌13日も売り注文が多すぎ、制限値幅の下限いっぱいの522円で取引を終えた。
制限値幅は4倍に
土日の休場を挟んだ16日は制限値幅が通常の4倍に拡大され、下限は前営業日の終値522円より400円安い122円とされた。さすがに取引が成立し、株価は196~230円の間で取引され、11時半に207円をつけて午前の取引を終えた。
13日午前の株価水準は、一連の報道が始まる前、11日終値と比べ、75%ほど下落したレベルとなっている。
株に馴染みのない方に向けて簡単に説明すると、水曜日に資産価値を見込んで7万7,200円で購入した商品の価値が、週が明けた月曜の午前中には2万円前後まで下がったということ。さらに言うと、前年に10万円で買った人もおり、その人からすれば、自分が何をしたわけでもないのに、商品価値が5分の1になってしまったということだ。
株の恐ろしさを改めて認識している。
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