北日本紡績(白山市)は2022年5月25日、同社が抗菌・抗ウイルス機能を持たせ、22年4月に販売し始めた糸が、新型コロナウイルスの不活性化に効果があるとする実験結果を得たと発表した。
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発表によると、京都大学医生物学研究所での試験で、新型コロナウイルスを抗菌・抗ウイルス糸に加えて60分間反応させた際、99.9%以上のウイルスが不活性化されると分かった。
同社はこの結果を受けて「独自の抗菌・抗ウイルス剤を糸の表面に固着させた技術で、抗菌、抗ウイルスに加え、新型コロナウイルスに対する効果が加わったことで、ますます(中略)幅広い用途開発が期待できる」としている。
現状、繊維関連・産業資材メーカー向けに抗菌・抗ウイルス糸のサンプル提供を開始し、実用化に向けた協議中。業績に与える影響は今後の状況に応じて開示するという。
時間外取引で株価暴騰、30%超の上昇に
飛沫感染やエアロゾル感染する新型コロナに対して「60分間放置すれば不活性化できる」という機能がどれほど有効なのか、筆者には判別できないが、同社の株価は時間外取引で冒頭している。
2022年5月25日17時20分時点で、同日の大引け字の価格より40.9円(32.20%)高い167.9円を付けている。一時は170.2円を付ける場面もあった。