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金沢港史上で最も大きなクルーズ船「MSCベリッシマ」、23年は11月まで度々寄港予定

2023年5月、クルーズ船「MSCベリッシマ」が初めて金沢に寄港した。この船は乗客定員数が4,418人で、満室なら地方の村の人口よりも乗客数が多くなる。

最近は金沢港にも多数のクルーズ船が訪れるようになっているけれど、その歴史上、最も大きな船となるのが、今回のMSCベリッシマなのだ。

あまりに巨大なため、よくクルーズ船が停まる金沢港クルーズターミナルの隣ではなく、大浜埠頭に誘導される船。

5月の寄港時、筆者は金沢市内から海の方向へ車を走らせていた。小高い丘を登り、いざ初めて船体が見えた時、独りで運転する車中で「えええ、デカっっっっ!」とこぼしてしまったぐらいに衝撃を受けた。

「大きいといっても『乗り物』なんだから、どれだけ大きくても、だいたいこの程度だろう」という大きさのレンジを軽く超越していたからだ。

下の写真のように、コマツの金沢工場と比べると、その巨大さを分かってもらえるだろう。

当たり前だが、コマツの金沢工場は小さくない。何せ重機をつくっているんだから。普段なら、コマツの工場を見て「大きな建屋だなあ」と感じ入るもの。

その大規模な工場ですら、MSCベリッシマの前ではコンビニエンスストアか何かのように、ありふれた建物に見えてしまう…。

総トン数は17万t超、23年は11回も寄港

このMSCベリッシマはスイスのMSCクルーズが運航している。全長は316m、乗客定員数は4,418人で、総トン数は171,598tとなる。

金沢港クルーズターミナルのホームページによると、2023年は7月時点で既に2回、金沢に寄港している。そして、8月以降は9回も寄港するらしい。

話を戻すようだが、MSCベリッシマよりも大きな構造物となると、橋とかスタジアムとか土木工事の類になってくる。北陸近辺で対抗できる大きさの建物となると、イメージ的にはイオンモールとか県庁、ホテルとか、それぐらいの規模感だ。

船の形として格好良いかどうかと言われると、筆者としては「……」な感じ。どちらかと言うと、「サイズ感」に全振りした印象である。とは言え、少なくともこれだけ大きな構造物が動く姿を見ることは少ないだろうから、予定が合う方は、是非とも見てみてほしい。

【今後の寄港予定】

8月22、29日

9月7日

10月3、12、21、30日

11月8、19日

上記のうち、土日と重なるのは10月21日と11月19日。ただ、基本的には早朝に金沢へ停泊して16時に出発するのだが、11月19日だけは正午に入港して21時に出発するので注意が必要となる。

    1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、地元新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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