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金沢駅周辺「ランチ難民」を救う金沢市企業局の食堂/一般客も利用が可能

飲食企業で値上げが続く昨今、かつての「ワンコイン ランチ」というような響きはだいぶなりを潜めた。特に近年の金沢駅周辺は観光客の増加に伴い、強気の価格設定の店が増え、地元住民は「ランチ難民」になりがち。

そんな時の強い味方が「金沢市企業局」(金沢市広岡3丁目)の5階にある食堂だ。

定食が490円/今どきワンコイン

筆者が利用したのは2023年7月14日。建物正面から入って右側のエレベーターで5階へ。扉が開くと、すぐ正面に食堂が見える。いかにも昭和の社員食堂、学生食堂という感じの飾らない出で立ちで、驚いたのは定食が490円という安さ。

食堂に入り、券売機でチケットを購入。利用者は日替わり定食のほかにも、カツカレー530円、うどん・そば300円、カレーうどん370円など、令和に入って目撃したことのない値段設定を見ることになる。

さて、すでに調理してある皿、盛ってくれる白ご飯を自分でトレーに載せ、振り返ってセルフで味噌汁を入れ、席につく。

眼下に駅西中央公園の緑、遠く県庁方向を望む、なかなかのロケーション。

味は……いわゆる「食堂」という感じ。感動するほどおいしいわけではなく、どこかスタンダードな感じが懐かしく、落ち着く。

一応、食堂のおじさんに「企業局の職員じゃないけど食べて良いんけ?」と確認したら、オッケーとのことだった。

機会があれば、ぜひご利用を!

    1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、地元新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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