北陸電気工事(富山市)は2022年10月26日、2023年3月期(通期)の業績予想を、連結、単体とも下方修正した。特に建設資材の高騰が影響する利益面は、連結で予想から半減近い水準とした。
売上高 | 営業利益 | 純利益 | |
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23年3月期前回予想 | 50,000 | 3,850 | 2,700 |
23年3月期修正予想 | 45,800 | 2,100 | 1,500 |
22年3月期の実績値 | 45,928 | 3,157 | 2,246 |
売上高は一部工事の進ちょく遅れが影響して下振れする。
その減収影響に加え、建設資材の高騰や10月のM&Aに関連した費用も計上することから、利益面の悪化を見込む。その結果、営業利益は前期(22年3月期)の実績を上回るが、純利益は下回る。
親会社の北陸電力は2022年10月26日、北陸電工の下方修正が北陸電力の業績に与える影響について「精査している」とした。
中間期、利益率悪化が顕著に
同じく2022年10月26日に公表された北陸電工の22年3月期の連結決算は、売上高が前年同期からほぼ横ばいだったが、利益は6割超の減少となった。
粗利益率は14.2%から12.8%に低下し、営業利益率も4.4%から1.4%へ大幅に悪化した。