日医工の株価、58円で大引け/3日間で84%下落、上場来安値を更新/買取価格36円に対して6割高

投資ファンドの下で非上場化して経営再建を図りたい考えを示した日医工(富山市)の株式は、2日連続のストップ安を経た2022年11月17日、前日終値比154円(70.00%)安い66円で寄り付いた。

その後はジワジワと売られ、前日終値から162円(73.64%)安い58円で大引けを迎えた。

Googleファイナンスより

11月17日の日医工の株式は9時の取引開始から売り気配に押され、取引が成立せず。10時24分に66円を付けた。昼前には71円まで上昇する場面もあったが、後場(午後)に入ってからは低調だった。

日医工が14日の大引け後に示した経営再建に向けたプランでは、非上場化の準備として、既存の少数株主の株式を1株36円で買い取ることが盛り込まれている。この価格から見ると、17日終値の58円は6割ほど高い水準にある。

今なら100株を6,000円程度で購入できるため、ここからの損失は100株当たり数千円で限定的と言える。そこで、ここに来てプラスの意味での一波乱を見込んで保有したがる投資家がいるようだ。

これまでの上場来安値は196円

ちなみに手元のトレード端末によると、日医工は上場来安値が22年5月16日につけた196円だったことから、17日は上場来安値を圧倒的に更新したことになる。

14日の大引け時の株価は380円で、その後に経営再建プランを公表。17日終値は、たった3日前の14日終値から見て84.73%の値下がりとなった。

ちなみに、上場来高値は2015年8月5日の4,720円。さすがに当時から保有し続けている人はいないかも知れないが、もしもいたら、株価は98%のマイナスという、悪夢以外の何ものでもない苦杯をなめていることになる。

株取引にリスクはつきものではあるが、その見極めを誤ったり、ギャンブル性の高いところに手を出したりすると、恐ろしいことになる時があると再認識した。

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