ダイワ通信、2日続落で株価は公開価格から21%安の水準に低下

2022年12月26日に東京証券取引所スタンダード市場へ上場したダイワ通信(金沢市)の株価は、上場翌日、翌々日と2日連続で続落し、公開価格1,700円から21%(370円)安い1,330円で12月28日の取引を終えた。

ダイワ通信の株価は上場当日の26日の終値が1,495円、翌27日の終値が1,450円となった。上場当日は公開価格を割ったので、それも「前日比で下落した」と捉えてみると、実質的に3日続落となる。

上場したての企業の株価を日経平均株価と比べるのも変だが、一応、地合いを見る意味で言うと、日経平均は26、27日と反発し、28日は下落していた。

背景に「携帯ショップ屋」という誤解?

こと株価について、ダイワ通信にとっては厳しい船出となっている。

筆者が見るところ、ダイワ通信は「携帯電話ショップの運営会社」との見方が市場内で強いように思う。携帯電話業界は店舗網縮小の流れにあり、人口減少で市場規模にも頭打ち感があることから、将来的な伸びしろが小さいと判断されているのではないか。

もっとも、姉妹サイトに書いた記事(以下リンク参照)にもあるように、ダイワ通信の2022年3月期の連結売上高は、祖業のモバイル事業が20億円、防犯カメラや監視カメラを含むセキュリティ事業の売上高が26億円でモバイル事業を上回っている。

残念ながら、セキュリティ事業の将来性に関し、筆者は具体的な知見を持ち合わせていない。ただ、少なくともモバイル事業よりは先行きが明るそうだし、さまざまな企業とコラボしながら、新たなサービスを生み出していける分野ではあるはず。

現状のPERは11倍台で新興企業としては高くない水準まで下がってきているので、そう遠くないうちに反転するのではないか、と地元住民の1人として希望的観測をもって見守っている。

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