2023年3月6日の株式市場で北陸電力の株価が急伸し、一時は前営業日(3月3日)の終値比で86円(15.92%)高い626円を付け、昨年来高値を更新した。終値は591円で、上昇率9.44%は東京証券取引所プライム市場の値上がり率4位の高さとなった。
NHKの報道によると、原子力発電所の安全性を審査している原子力規制委員会は2023年3月3日の審査会合で、志賀原子力発電所の敷地内を通る断層について膨大なデータから評価し直したところ「活断層ではない」という北電側の主張を認めた。
これが2号機の再稼働に向けた追い風になるという期待が高まり、株価を押し上げたとみられる。
前述の通り、6日の終値は前営業日と比べて9.44%(51円)高かったが、10時半ごろまで値を上げた後は、ほぼ一貫して下げ続けた。チャートは「上髭(うわひげ)」という形をつくった。一般には、高値で買った直後に値下がりして含み損を抱えてしまった投資家が増えたため、やや上昇しにくくなる形とされている。
【売買ログ】北電株、いったん売って利益確定しました
筆者は下記のリンクの通り、2023年1月に少しだけ北陸電力株を購入していた。安全性審査に進展はみられたものの、すぐに再稼働するわけでもなく、今後の値動きが読みにくいことから、今日(23年3月3日)に売却した。
中長期的には値上げ効果で収支が改善するとみているため、また何かのタイミングで買うかも知れないが、しばらくは様子を見たい。