2023年5月11日、金沢港の大浜埠頭に大型クルーズ船「MSCベリッシマ」が入った。金沢に入港したクルーズ船としては過去最大で、それを知った上で現地に行っても「いやいや、さすがに想像を超えて大きすぎる」と笑ってしまう巨大さだった。
乗客定員は4,000人超!
金沢港クルーズターミナルのホームページによると、運航会社はスイスの「MSCクルーズ」で、総トン数は17万1,598t。全長は316mで、乗客の定員は、なんと4,418人となっている。
筆者の調べでは、これまで金沢港に入ったクルーズ船で最も大きかったのは2018~19年に寄港した「MSCスプレンディダ」。13万7,936t、乗客定員3,274人だった。今回のMSCベリッシマはこのMSCスプレンディダと比べ、総トン数、乗客定員とも3割増しの感じだ。
コマツ金沢工場が小さく見える…
その大きさは、下の写真のように隣り合うコマツの金沢工場と比較すると実感できるだろう。
重機をつくるコマツの工場がここまで小さく見えるとは…。
さて、今回は平日の寄港となったが、このMSCベリッシマ、2023年は5月20日(土)にも寄港するので、今回見逃した方は、ぜひ。ちなみに8月22日、29日にも来ます。
ちなみに、大浜埠頭の場所は以下の地図の通り。マーカーのあるところが駐車場。金沢市内から向かうなら、コマツの工場とゴルフ俱楽部金沢リンクスの間を突き当たるまで進み、コマツの工場を巻くような感じで左折すると駐車場に行ける。
【余談】なぜ「マンション」と報じる?
ところで、このMSCベリッシマ、地方紙が「海上に巨大マンション」という見出しで報じているのだが、なぜ「マンション」なのだろう?
乗客は数泊しかしないし、1,000人もスタッフがいて、船内で飲食もできるなら、マンションんというより完全に「ホテル」じゃないか。そもそも金沢市内は高さ規制のせいで、MSCベリッシマほど高いマンションがないし、違和感がある見出しだなあ…。