「能登で働く」経営幹部4人にインタビューする機会がありました

「能登で働く」経営幹部4人にインタビューする機会がありました

ウェブサイト「能登で働く」向けに、能登半島地震前後に能登の企業の経営幹部が何をどう考えたかをインタビューした記事を書きました。

ライター業では匿名で仕事を請け負うことが多いのですが、今回は書き手として氏名を掲載いただきました。せっかくなので、ここで共有いたします。

「里山の出口」つくる(岸田木材株式会社)

能登あってこそ(和倉温泉 多田屋)

人がすべて(数馬酒造株式会社)

今こそ仕事に楽しさ(株式会社エフラボ)

「諦め」を超えて

取材して印象的だったのは、それぞれ既に未来志向で動いていることでした。

インタビューした4人の方々は日ごろから、半島という地理的な制約条件や少子高齢化の進む構造的な制約条件を「所与のもの(=容易に動かしがたい前提)」と受け入れ、その中で自分に何ができるか考えてこられました。

言い方は難しいのですが、いま、能登半島では地震によるたくさんの犠牲の代償として、大変革の機会が訪れています。企業レベルで言うと「変えたくても、なかなか変えられない」と半ば諦めてきたことを根本から見直せるタイミングが来ました。

4人の方々は俯きたい感情を抑え、部下を励まし、霧の向こうにある新たな未来を信じて前を向いています。地震による甚大な被害は人間の儚さを突き付けてきましたが、一方でそこから立ち上がろうとする姿からは人間の強さを感じることができました。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、地元新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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