700円という有り得ないレベルの安値でキーボードを買えたので紹介したい。特にノートパソコンのみで作業をしている人は、是非ご一読を。
購入したのはELECOMの「TK-FCM104XBK」というキーボード。自宅近くのビックカメラ・コジマが閉店するということで、閉店セールに足を運んだ際、通常は1400円(税別、それでも十二分に安いが…)のところ、半額の700円(税別)で購入することができた。今日、ちょっとしたUSBやSDカードなら1000円を超える。何という安さだろう。
楽天市場やAmazonでは1000円台前半で販売されていた。
購入した理由は主に2つ。1つ目はテンキー(右側の電卓のような部分)が付いていたこと、2つ目はボタンに高さがあったこと、だ。
そもそも、作業性という意味でのノートPCの最大の欠点は、目と画面の近さにあると思う。キーボードと画面が直接つながっているから当たり前なのだが、作業をするに当たっては手を画面近くまで伸ばさないといけないため、背中は丸くなる。一般にノートパソコンはデスクトップパソコンより画面が小さいのもあり、目と画面はどんどん近づいていく。長時間の作業では腕より先に目が疲れる。
疲れの少ない環境では圧倒的に生産性が向上する。無線タイプでも有線タイプでも結構なので、是非ともキーボードを試してみてほしい。
そのため、以前から、長い文章を入力する際はなるべく別のキーボードをつなげて書くようにしていた。極論すれば、画面と目の間は50センチでも1メートルでも開けられる。長時間にわたり作業した後の疲れは大きく異なるので、だまされたと思ってやってみてほしい。
テンキーは必要条件
さて、これまで愛用してきた別添え(?)のキーボードは、持ち運ぶ際に便利なようにテンキーの付いていない小ぶりなサイズの製品にしていた。会社で貸与されていたパナソニックのノートPC「レッツノート」もそうだったが、テンキーがついていないパソコンで大量の数字を打ち込むのは、正直、時間がかかる。慣れてしまえば何てことはないのかもしれないが、少なくとも10年間、レッツノートで数字を打ち込み続けても慣れなかった。
しかも、そもそも「キーボード付きのノートPCと一緒に、わざわざ別のキーボードを持ち歩く」という奇想天外な行動は、いまだかつて実行していない。
今こうして経済系の記事を定期的に書くことを考えると、どこかのタイミングでテンキー付きのキーボードを買うことが、仕事の必要条件だろうと考えていた。
「カタカタ」音を奏でたい
加えて、わずかながらのこだわりを挙げるとすれば、各ボタンの高さだ。ノートPCというのは、本体を薄く仕上げるためなのか、ボタンの高さを抑え、ほとんど押し心地のないようなタイプが多く見受けられる。
これは好き好きだが、個人的には、高さのあるキーボードを打った際の「カタカタ」という音が心地よい。この音を奏でることも含め、文章を書くことだと思っているぐらいだ。
ビックカメラ・コジマには「カタカタ音が鳴らない、静音キーボード」なる商品も売っていた。笑顔の赤ちゃんのイラスト付きのパッケージだ。しかし、キーボードの音がうるさくて赤ちゃんが眠れないことなど、あるだろうか?赤ん坊というのは、隣をダンプカーが通っていても何食わぬ顔で眠るくせに、おしっこが少し出ただけで泣きわめくものだ。
そういえば、最近は流行らないのかもしれないが、昔、子どものおもちゃに「カタカタ」というのがあった。むしろ、キーボードの「カタカタ音」は良い子守唄にもなり得るんじゃないか、と勝手なことを思った。