良品計画(東京)は白山市北安田地区の土地区画整理事業地内に新店を開発する。2022年末に工事が終わる見通し。店舗面積は野々市市のロードサイド店と同程度となり、北陸最大規模の店舗になりそうだ。
※続報は以下のリンクから
建設工業新聞の報道によると、建物は平屋で、床面積は2,976㎡となる。現地の案内板を見ると、新築工事は2022年6月1日~12月16日となっており、工事の発注者はアルビス(射水市)、施工業者は戸田組(七尾市)となっている。
建設地はJR北陸本線沿いで、区画整理が進む北安田地区の一角。アルビスが開発する商業ゾーン「イータウン白山」内の西側に位置する。
イータウン白山は「アルビス北安田店」「クスリのアオキ北安田南店」「港屋珈琲 白山店」「イータウン白山セルフ北安田」「ニコニコレンタカー イータウン白山店」などが入っている。
ちなみに、アルビスの近くでは在来線の新駅「西松任駅」の新設工事が進行中。
こちらの駅は、北陸新幹線敦賀延伸とともに並行在来線の経営が第三セクターに移管される2024年春に開業予定となっている。
売り場は2,000㎡超か
さて、建物の床面積は約3,000㎡ということだが、これはどれぐらいの大きさなのだろうか。
2019年4月に野々市市の「アルビス明倫通り店」の隣にできた「無印良品 野々市明倫通り」は当時、無印良品として国内初のロードサイド店であり、売り場面積は約2,000㎡で「北陸最大級」とのことだった。
「野々市明倫通り」がオープンした日に取材したところ、良品計画の広報担当者が「無印で扱っているものは基本的に全て揃っている店」と胸を張っていたのを、今も覚えている。
さて、北安田はどれだけの面積がバックヤードになるのか分からないが、普通に考えれば建物の3分の2以上は売り場になるだろう。そう考えると、売り場は「野々市明倫通り」の2,000㎡を超え、北陸最大になるかも知れない。
(2022年7月1日追記 同日付の北國新聞朝刊によると、売り場面積は2,500㎡らしい。野々市明倫通りより一回り大きいということか)
Googleマップによれば、白山市北安田と「野々市明倫通り」は道なりで6㎞ほどある。車で10~15分と考えると、近いような、遠いような…。
筆者としては、この距離で大型店が共存できるかどうかは半信半疑だ。当然、その微妙な距離感は良品計画サイドも認識しているだろう。だから、自社競合(カニバリゼーション)を避けるため、どのように野々市明倫通りと差別化した店舗を作ってくるのか、という点を楽しみにしている。