JR西日本がホームページで公表している「データで見るJR西日本2021」によると、2020年度に金沢駅からJR線(北陸新幹線と北陸本線)に乗った人数「乗車人員」は激減し、JR西管内のトップ50駅から陥落した。50位を下回るのは北陸新幹線開業後で初めてとみられる。
コロナ禍で遠距離の移動が減る中、通勤や通学で利用する在来線の比率が高い都市部の駅に比べ、新幹線客の存在感が大きかった金沢駅は相対的にパフォーマンスが落ちたということだろう。
金沢駅の乗車人員は新幹線が開業直後の2015年度に2万2,999人となり、16年度に2万2,668人、17年度に2万2,895人、18年度に2万3,410人、19年度に2万2,820人となった。
データで見るJR西日本2021 ではトップ50の駅の乗車人員しか表記がない。50位の灘駅が1万6,175人なので、20年度の金沢駅は、それより少なかったということだ。
年度ごとの数字をみると、開業直後に増えた反動で減った後、増加に転じていた。しかし、19年度は秋に長野の千曲川が台風で氾濫した際の浸水事故で運休期間があったため、一転して減少した格好だ。
JR西管内の駅で金沢駅の順位は16年度が45位、17年度が46位、18年度が44位、19年度が45位だった。15年度のデータは見当たらなかったが、それ以後の数字を見るに、40位台の半ばだったと推測できる。
ちなみに、20年度の新幹線利用者数(上越妙高~糸魚川間)は、前年度比64%減となっていた。
リンク