加賀市山代温泉の旅館「みやびの宿 加賀百万石」が、コロナ禍で授業員を休ませた際に支給される「雇用調整助成金」を不正受給していたことが分かった。不正に受け取った金額は約4,000万円に上り、罰則金などを含めた返還額は1億円を上回る見通し。
一連の騒動はTBSの「報道特集」により明るみになった。2017年4月に旧ホテル百万石を取得し、18年12月の再オープンまで旅館再生に尽くしてきたビッグ総合開発(大阪市)の金沢孝晃会長が代表取締役を辞任するところにまで発展した。
かつて「日本一の名旅館」と言われたものの、数年にわたって温泉地の片隅で休眠状態にあった施設は、コロナ禍の落ち着きとともにいよいよ本格的な再興を果たすかと思われた矢先、またもや暗礁に乗り上げつつある。
そんな中で就任した運営会社の新社長は、旧「ホテル百万石」創業家の吉田久彦氏。39歳の若き新社長は、どんなビジョンで「百万石」の再生を思い描いているのか。
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