北國フィナンシャルホールディングス(HD)は、金沢駅西の金沢市広岡2丁目にある同社本社・北國銀行本店の隣にオフィスビルを建設する。その準備段階として、新たなビルの建設予定地にある立体駐車場は2023年1月10日から解体工事に入る。
※続報は以下のリンクから
駐車場は同HD本社と同行本店に隣接し、確かもともとはパチンコ店があった場所に造られている。
解体工事は6月9日までの予定。1月10日以降の臨時駐車場はかなり離れた場所だが、以下の地図の場所になる。もっとも、地銀の力をもってしても「かなり離れた」立地にしかスペースを確保できないところに、近年の駅西の発展ぶりを感じる。
それにしても、1月9日午前に現地を見に行ったら、何台か車が止まっていたのだが、その所有者は駐車場の解体をちゃんと把握できているんだろうか…。
新ビルは12階建て、2025年に完成
北陸中日新聞の過去の報道によると、新たなビルは北國銀行が創立80周年を迎える記念事業として建設し、北國銀行の事務処理部門が入るほか、外部企業への貸しオフィスとしても活用する。
敷地は約3,300㎡。12階建てで、高さは制限ギリギリの60mを予定する。総工費は100億円を見込み、2023年7月に新築工事に着工、2025年2月ごろの完成を目指すらしい。
既存の自社ビルとは空中通路でつながる感じになる。既存ビルは11階で、新ビルも既存ビル同様にガラス張りの外観になるそうだから、似た質感・高さのツインタワーが駅西にそろう感じになるようだ。
連続的な駅東、断続的な駅西
北陸新幹線が金沢まで開業して、もうすぐ8年。名実ともに金沢駅周辺が街の不動の中心として存在感を放っている。
筆者の見方では、駅兼六園口(東口)は飲食店を中心として小規模ながら連続的な動きという印象で、一方の駅金沢港口(西口)はマンションやホテル、オフィスといった大型開発を中心とした断続的な動きが今なお続いているという感じ。
同じ金沢駅なのに、東口から出るか西口から出るかで顔つきが随分と違う。そんな都市の2面性は街に深みを持たせる意味で良いのではないか。近く、駅周辺の開発についてまとめてみたいと思う。