令和6年能登半島地震、直接被害額は企業・住宅だけで最大4,000億円規模に/「共創Lab」が試算/インフラや在庫は含まず

令和6年能登半島地震、直接被害額は企業・住宅だけで最大4,000億円規模に/「共創Lab」が試算/インフラや在庫は含まず

2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」による直接被害額は、民間企業と住宅建物だけで1,990億~3,970億円。そうしたレポートを、応用地質(東京)の「競争Lab」がまとめた。

筆者注 企業内部の在庫や自動車、インフラは含んでいない試算なので、実際の被害額はさらに大きいとみられる。

レポートによると、被害額は振動分布データや輪島市の大規模火災の延焼範囲などを基に、過去の地震時の被害データから試算した。同等のものを再び取得するのに必要な金額「再調達価格」をベースに算出した。

最も被害が大きいのは農林漁業

民間企業の直接被害額(固定資産)は1,190億~2,380億円。この数字は企業が持っていた原材料や在庫を含んでいない。

業種別に見ると、最も被害が大きいのが農林漁業で413億~824億円。製造業が155億~310億円、卸売・小売業が129億~257億円で続いている。

住宅建物の直接被害額は800億=1,590億円。これは住宅内にある家庭用品や自動車を含んでいない。

重ねてになるが、合計の直接被害額は最大で4,000億円規模となるが、これには道路や水道などのインフラ試算を含んでいない。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、地元新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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