【難易度☆☆★】北陸3県の主要ドラッグストアの分布状況をマップ化してみた/出店方針に違いアリ/どの色が、どのドラッグストア??

【難易度☆☆★】北陸3県の主要ドラッグストアの分布状況をマップ化してみた/出店方針に違いアリ/どの色が、どのドラッグストア??

2024年1月12日

どんどんどんどんどんどん増えるドラッグストア。まとまった土地が出ると、すかさずドラッグストアの建設が始まるエリアも未だにある。そこで、今回は北陸3県にあるドラッグストアの市町村別店舗数をマップに落とし込んでみた。

対象は専業のドラッグストアで、GMSの中に入る「イオン薬局」みたいな店は無視した。前回の「食品スーパー編」と同じく、筆者の独断により店舗数が多いドラッグストアを選んだ。

マップではドットの直径が店舗数に比例するようにした。ただ、市町村に1、2店の場合、ドットがあまりに小さくなるので、3店と同じ大きさにそろえた。

それではマップを披露しよう。どの色がどのドラッグストアか、あなたは分かるだろうか???

マップを作る作業を通じて見えてきた特徴は、以下のようなもの。

まず、青色は北陸全体で存在感が大きい。その中でも、特に金沢市と富山市では他社と比べて圧倒的な店舗数を誇る。両都市に加え、高岡市、福井市にも集中的に出店し、人口の多いエリアでシェアを高めたい狙いが見える。

青色に唯一張り合えるのは福井県内での黒色か。七尾市をはじめ能登方面に多くの店を持っているが、富山県内には1店もない。一方、ピンク色は総数こそ少ないが、青色の店舗展開と似て人口の多い都市を重点的にカバーしている。

赤色は奥能登や富山県東部などの人口の少ないエリアにも出店している。おもしろいのは黄色で、広範囲に店があるものの、同じ市町村内にあるのは3店が最多で、エリアの拡大を優先する姿勢を感じた。

答えは…

全国展開している会社が多いため、地場企業も多くて地域色が濃い食品スーパー編より難しかったのではないだろうか。

早速、ドラッグストア編の答えを発表する。

上記の背景が水色の箇所にドラッグストア名を入れてみたら、次のようになる。

まず、クスリのアオキは北陸全体で存在感が大きい。その中でも、特に金沢市と富山市では他社と比べて圧倒的な店舗数を誇る。両都市に加え、高岡市、福井市にも集中的に出店し、人口の多いエリアでシェアを高めたい狙いが見える。

クスリのアオキに唯一張り合えるのは福井県内でのゲンキーか。七尾市をはじめ能登方面に多くの店を持っているが、富山県内には1店もない。一方、スギ薬局は総数こそ少ないが、クスリのアオキの店舗展開と似て人口の多い都市を重点的にカバーしている。

マツモトキヨシ(シメノドラッグ)は奥能登や富山県東部などの人口の少ないエリアにも出店している。おもしろいのはコスモスで、広範囲に店があるものの、同じ市町村内にあるのは3店が最多で、エリアの拡大を優先する姿勢を感じた。

ドラッグストアって、あまりに勢いよく出店しているので、普段はどこがどんな戦略で出店しているのか意識しないと思う。こうして俯瞰して見てみると、実は会社によって方針が大きく異なることが分かった。

呼んでいただいた方に、この記事が何らかのプラスを提供できていれば幸いである。


そう言えば、今回の調査の過程で「宝達志水町」を「宝達清水町」って書いてる地元ドラッグストアを発見。「ほうだつきよみず」?う~む…。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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