帝国データバンクによると、2024年1月の能登半島地震により、能登半島(津幡町・内灘町以北)に域外から進出している上場メーカー(売上高100億円以上)のうち、地震から2週間たってなお半数超が操業できていないことが分かった。
進出企業は890社
帝国データバンクのまとめでは、能登半島以外から半島に進出しているのは890社で1,300拠点ある。このうち工場を有するのが136社で177拠点。さらにそのうち、売上高100億円超の上場企業で生産拠点を持っているのは26社あった。
1月15日時点で開示されていた情報によれば、復旧作業中・生産再開予定の会社は5社(構成比19%)で、再開時期が決まっていないのが10社(38%)らしい。合わせると、26社のうち15社(57%)が操業できていないことになる。
能登半島に進出している全企業890社の内訳は次の画像の通り。金沢以南の石川県内企業が半数近くを占めている。
石川県の企業は備えが不足?
帝国データバンクの調査によると、石川県内の企業は全国でワーストクラスに災害への備えに消極的だったそうだ。
「震災に備えている企業の比率」は1位の宮城県が53.5%、2位の高知県が52.5%だったのに対し、石川県は24.1%にとどまった。これは全国43位の低さで、言い換えると災害に備えていない企業の比率が全国で5番目に高かったことになる。
ちなみに、同じ調査で富山県は30位(30.2%)、福井県は33位(28.2%)で、北陸勢は全国で低位だった。