ビーイングホールディングスは今期(2022年12月期)も過去最高益を更新見込み

ビーイングホールディングスは今期(2022年12月期)も過去最高益を更新見込み

2022年2月14日

ビーイングホールディングス(HD、金沢市)は14日、2022年12月期の連結業績予想を発表し、営業収益、各利益が過去最高値を更新するとした。

営業収益営業利益純利益
21年12月期実績20,029(8.9)1,117(48.0)851(80.8)
22年12月期予想22,000(9.8)1,300(16.3)900(5.6)
単位は百万円。カッコ内は前期比増減率

21年12月期は新たに物流センター9拠点が稼働し、収入面を押し上げた。さらに、生産性の向上が人件費を下げ、営業利益率は20年12月期の4.1%から5.5%に向上した。

21年12月期末の拠点数は17都府県に51拠点。年間売上が1億円を超える大口顧客は前年から2社増えて24社となった。顧客上位3社の売上比率はクスリのアオキが23.8%、三菱食品が18.2%、PALTACが9.3%で、計51.3%となっている。

21年12月期の決算は新規受託が増え、前期の新規受託分が通年で寄与したらしい。

こうして見ると、収入面では顧客や拠点を増やしており、利益面では生産性向上の取り組みを進めて無駄を減らしている。積極的な投資によりキャッシュフローは減っているが、会社として順調な成長局面にある、という印象だ。

白山、群馬・前橋で物流センターを増築

ビーイングHDは14日の取締役会で、2物流拠点を増築すると決めた。

対象は白山市徳光町の「白山センター」と群馬県前橋市の「北関東SCMセンター」。投資額は白山が7億5,100万円、前橋が8億7,400万円で、計16億2,500万円。資金は借り入れで賄う。いずれも今年4月に着工し、12月に完成する見通し。

増築は常温・冷蔵食品の物流業務拡大に対応するためで、在庫を置いておける物流センターを消費地近くに開設し、メーカーから直接に商品を塗勇化することで物流拠点間の移動を省略する狙いがあるという。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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