革の端切れでジッパータブ自作/無印のリュックをカスタム/ワッペンも/ワンコインで見た目が一新

革の端切れでジッパータブ自作/無印のリュックをカスタム/ワッペンも/ワンコインで見た目が一新

2022年3月27日

1年ほど前から、無印良品の「肩の負担を軽くする 撥水 リュックサック」を愛用している。

筆者は重い荷物を持ち歩かないので、巷で賞賛されるショルダー部分の性能を実感する機会はない。それでも、デイパックの中では縦長でスリムなデザイン、長身の男性が背負っても不自然ではない大きさ、必要最小限に絞った機能が気に入っている。

人気商品だけに、そこら中で「かぶる」

ただ、2,990円と価格が安く、人気のある商品であるだけに、公園やショッピングセンターなど、そこら中で他人と「かぶる」。

そこで、どこかをカスタマイズしてオリジナル感を出そうと思い立った。とりあえず、最も手軽そうなジッパータブ(ファスナーの引手)の自作をやってみた。

本革の小物は財布にしろ、名刺入れにしろ、それなりの値段になるが、本革の端切れ(ハギレ)はリーズナブル。石川県民なじみの手芸店「スタイリストゴトウ」では、折り紙2枚分ほどの大きさが200~800円台で販売されていた。

柔らかさや質感、色は千差万別。今回は最も安価な茶色と黒色を購入してみた。しめて484円だ

帰宅後、いつの間にか子どもが粘土板代わりにしていたカッティングマットを取り戻し、6mm×150mmの長方形に切り出す。無印のリュックはメインスペース用に2つ、外部ポケット用に1つのファスナーがあるので、計3本を作る。

先っぽは斜めにカットした。長いヒモ状の革を半分ぐらいに折り畳み、ファスナーの持ち手にくぐらせて縛れば完成。所要時間は、わずか5分。

どうだろうか。費用が数百円にしては、まずまずの出来ではないかと思う。ちなみに、革は9割以上が残るので、使った分のコストは数十円だ。

黒地に茶色のジッパータブの組み合わせをどこかで見た記憶があると思ったら、グレゴリーのバッグがそうだった。

革は裏面の処理がなされていないため、当面は開閉の度にクズが出てきそうだが、いずれ落ち着くだろう。どうしようもなくボロボロになったら作り直せばいい。

それにしても、いざジッパータブを自作してみて思うのは「ちょっと中途半端かなあ」ということ。少しはファッショナブルで軽い印象になったものの、なんだか物足りなさを感じてしまう。

そこで、2日連続でスタイストゴトウへ足を運び、何か良いアイディアはないかと探した。

そして見つけたのが「ワッペン」。

ワッペンというと、トミカやアンパンマン、恐竜など子ども向けの柄の商品が圧倒的多数だが、一部に大人向けのものもある。イニシャルやメガネ、ペンなどをかたどったデザインだ。その中に、鮮やかな赤色の商品があった。

マンハッタンポーテージのバッグにあるようなイメージである。

ただ、なぜミシン柄なのか。何が「1934年から」なのか。謎はたくさんあるが、選択肢はあまりないので、多少の妥協は仕方がない。

それこそミシンで縫い付ければベストなのだろうが、それでは手軽なカスタマイズとは呼べない。今回は四隅を針と糸で簡単に縫い付けるだけにしておいた。

ちなみに、ワッペンは2個入りで200円弱。加工の所要時間は10分ほど。

ジッパータブと合わせても、所要15分と約500円で完成した。

ワッペンを付けると、黒色の革のジッパータブの方が似合いそうだったので、慌てて黒色のタブを制作した。

こちらも完成した様子をワッペン装着前と同じぐらいの明るさ撮影しようと思ったのだが、いつの間にやら日没になっていたので、断念。

ちなみに、筆者は端切れを買って帰宅した後に気付いたのだが、革製のヒモを売っている店もある。もともと幅が5mmなどジッパータブに適した太さのものがあるので、ほとんど加工が要らない。

スタイリストゴトウでは1mで300円程度で販売されていた。挑戦のハードルが下がるのでオススメしたい。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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