本が好きだ。趣味というか、むしろ生活習慣と言ってもいい。でも、これまでの本棚には不満があった。奥行きも高さも、長過ぎるのだ。
これまでの本棚は一般的な商品で、奥行きも高さも30㎝ぐらいある。それって、文庫や新書はもちろん、ビジネス書のサイズからすると大き過ぎ、やたらホコリが溜まってしまう。見た目も何だかスッキリしない。
そこで、そんな諸課題を解決できるような本棚を作ってみた。
予算は2万円以下に設定
大型で良質な既製品を買うと、2、3万円はする。そこで、予算は2万円以下に設定。
ホームセンターに行くと、スギを加工した「カフェ板」があった。長さ2m、奥行き20cm、厚さ3cmで、1,150円。思い描くのは高さの異なる8段からなる本棚で、両脇に2枚を使うまら計10枚。他に補強用の木材を買っても15,000円ぐらい。
これに加工賃や接着剤、ネジなどを加えても18,000円程度。十分に予算内だ。
かかった費用 = 18,000円
木材の加工は以前なら自力でやったけど、今は必ずホームセンターにお願いしている。1カット50円という低価格なのに、素人がちょっと頑張っても手が届かない出来で手元に来るから。
さて、2mの木材がそのまま載せられるんだから、愛車がツーリングワゴンで良かった。長男(7)、長女(4)が紙ヤスリに惹かれたようで、一生懸命に木材の角を落としていた。やっぱりDIYって楽しい。
本のサイズごとに異なる高さに
文庫用の棚は高さ17cmで1段、新書用は19cmで1段、ビジネス書(小)用は21cmで3段、ビジネス書(大)用は24cmで2段。最も下部の、ゴミ箱を入れるところを29cmに設定した。これを厚さ3cmのカフェ板で組むと、ちょうど計2mになる。
上の写真みたいな感じで、木工用の接着剤と長さ65mmのネジを使って順々に組む。
いざ組み始めると、けっこう良い雰囲気。これをとにかく繰り返し、両サイドをカフェ板で挟んだら、完成。
2m四方の本棚となると、さすがに大きい。正面から写真を撮ろうにも、広角レンズを使わざるを得ない(なので上の写真2枚目は歪んでいます)。
制作にかかった時間 = 5時間
本を入れると、なお良い。洒落た本屋みたいな風合いだ、と自画自賛せざるを得ない。
無駄なスキマが小さく
そもそもの課題だったスキマはと言うと…
小さい!これなら本の上部も手前もホコリが溜まりにくそう。何よりスッキリしてる。
収納力は格段に上がった。これまでは自宅1階に入りきらず、2階に溢れていたが、だいぶ余裕が出た。奥行きが短くなったため部屋が広く使えるようになり、リクライニングチェアの周辺にスペースが生まれた。
もっとも、スギは柔らかいのでこれからどんどん傷が付くだろう。しかし、それも「味」と割り切って使おう。
制作に時間はかかるけど、ホームセンターにカットさえ頼めば、必要な工具はドライバーのみ。オススメです。