三協立山の第1四半期、増収も資材価格の高騰で赤字に転落/商品価格を再度の改定へ

三協立山(高岡市)が2022年10月6日に発表した2022年6~8月期(第1四半期)の連結決算は、増収だったが、エネルギー価格や資材価格の高騰の影響を受けて営業、経常、最終赤字に転落した。

売上高営業損益純損益
21年6~8月期782156
22年6~8月期875▲9▲10
23年5月期予想3,7505025
単位は億円、▲はマイナス

売上高はマテリアル事業・国際事業でアルミ地金市況に連動する売り上げが増加し、建材事業における価格改定も寄与した。

粗利益率は前年同期の22.6%から17.0%に低下した。

営業損益ベースではコスト削減などで前年同期比19億円分のプラス効果があった。一方、アルミ地金の価格高騰影響21億円、資材費・エネルギー価格・燃料費の上昇影響13億円などマイナス効果が43億円分あり、プラス分を相殺するばかりか、赤字に転落する要因となった。

三協立山は資材価格の上昇分の価格転嫁を進めている。これから再度の値上げを実施予定のため、第2四半期以降の収益率は改善するとみており、現状で増収、大幅増益を見込む2023年5月期(通期)の予想は据え置いた。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です