「住みよい街」として全国ランキング上位の常連となっている野々市市。その理由の1つが、野々市市役所周辺に集積した商業ゾーンだと思う。
市役所前にあって南北に連なる通りを進めば、学校、スーパー、美容室、書店、衣料品店、バッティングセンター、ラーメン店、牛丼店、靴店、ホームセンターなど、もはや生活に必要なものが全てそろうと言っても過言ではない。
その中心部に位置する野々市市役所の脇にあるのが「あらみや公園」だ。
遊具は少ない。小型の複合遊具があるぐらいで、あとは広い芝生広場がある。「公園」というよりも「緑地」「広場」という方が実態に近いだろう。
大きな特色と言えば、市役所のうち、公園に面する一角に「すしべん」が入っていること。それほど大きな店ではないが、すしべん特有の「おかずバイキング」もあるので、すしべんで買った食事を隣の公園へ運び、ベンチで熱々のまま食べる、ということも可能だ。
さて、この「あらみや公園」、実は「三納アラミヤ遺跡」の上に整備された。
「三納アラミヤ遺跡」って??
現地の看板によると、三納アラミヤ遺跡は奈良時代から平安時代前期(700~800年代後半)の集落跡で、竪穴住居跡が5棟、掘立柱(ほったてばしら)建物跡が4棟確認できた。
この集落の東側を流れていた川(市ホームページによると、幅8mほど)からは煮炊きの道具である土器が出土している。
公園の地下には「三納トヘイダゴシ遺跡」も!
同じくあらみや公園の下に埋もれている遺跡として「三納トヘイダゴシ遺跡」がある。
これも現地の看板によると、室町時代(1300~1400年代)の集落跡で、掘立柱建物2棟と竪穴状の遺構が見つかった。近くには水田の跡もあったらしい。
もっとも、埋め立てられて公園になっているところからすると、極めて珍しいような遺跡ではなかったようだ。そうした史跡的な価値はともかく、1000年以上も前に人々が暮らした住居跡の上で、歴史に思いを馳せながら、すしべんのモツ煮あたりを食べるのも悪くないかも知れない。
設備 | 状況 |
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主な遊具 | 小型複合遊具のみ |
対象年齢 | 6~12歳 |
自販機 | すしべん横、トイレ横など複数個所にあり |
駐車場 | 市役所と併用で数百台 |
禁止事項 | 喫煙、花火、犬の放し飼いを禁じる看板あり |
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